第5回 セクターの追加とgmtへの変換

前回までで地面になる範囲のモデリングとUV展開までを終えたので、セクターの追加と3dsimedを用いたgmtへの変換を行っていく。

 

セクターの追加

  1. オブジェクトモードで追加→平面を選び、平面を出す
  2. Rキー→Yキーで、x軸を基準に90度回転させ平面を縦にする
  3. セクターラインにしたいところと、SFライン上、ピットの出口と入り口に置く。
    名前は"xfinish"、"xsector1"、"xsector2"、"xpitout"、"xpitin"にする。
    マテリアル名は適当でいいけど、これ用のマテリアルを作っておくと3dsimed上での管理が楽。
  4. 四角形以上の面が残っていないことを確認して
    スケールを0.01にしてFBXでエクスポート
    以降の操作は3dsimed上で行う

 

やっぱりblender純正のFBX import/exportは動きが怪しいみたいなので
お金に余裕のある方はBetter FBX importer and exporterを使ったらいいと思います。

平面を追加する 場所は写真の通り

SFライン(xfinish)がピットまで来ていないと
ピットに入った周がカウントされなくなるので注意

xsectorもコースギリギリではなく外の芝生まで範囲に入れること
壁があるなら、そこまで伸ばしておけば問題ない

ピットは本線に被らないように

 

Ctrl+Tで三角面を作るのは速いが面はぐちゃぐちゃ
丁寧にやるならナイフツール(Kキー)でやるのがいいかも

使わないオブジェクトはチェックボックスのチェックを外しておく
外しておけばFBXには入らないので管理が楽

3dsimed上で大きさが100倍されてしまうので
スケールは0.01にすること

 

dev modeの準備

最初に3dsimedからGMTを書き出す用のフォルダの用意をする。
sceneviewerから開くのもdev modeから開くのもこのフォルダから行うことになる。
方法としては配布されているConvertTrackNew.VBSを使うのが楽でよいと思う。

ConvertTrackNew.VBSの使い方

  1. "ModDev\Locations\Joesville"を開き、"pcrew_mapフォルダを削除
    (あるいは別の場所に移動)
  2. "Joesville\Assets"内に"Materials"フォルダを作成
  3. "Joesville\JoesVille_Speedway\Joesville_Speedway.scn"をテキストエディタで開いて"SearchPath=JOESVILLE\ASSETS\SPONSORMAPS"を"MaterialPath=JOESVILLE\ASSETS\Materials"に書き換える
  4. DLしたConvertTrackNew.VBSを"rFactor 2\ModDev\Locations"内に置く
  5. 起動してコース名を入力
  6. "作ったコース名/作ったコース名/作ったコース名.gdb"を開いて
    TerrainDataFileの"Joesville_Speedway.tdf"を"作ったコース名.tdf"に書き換える

 

ゲーム内で表示される名前とは関係ないので
わかりやすく簡潔に

これが出るまで待つ(3秒くらい?)
Joesvilleのフォルダのうち必要なものをコピー・リネームしてくれている

gdbの中の書き換える場所

3Dsimedを用いたGMTへの変換

  1. Axis layoutを選択し、DirectX layout Y-upに変更する
  2. Importを選んで上で書き出したFBXを選ぶ
  3. (もしあれば)使わないオブジェクトを消す
  4. 同じ名前で末尾に.001とか数字がついてるものをまとめる
  5. Purge Materialを行い、使ってないマテリアルを消す
  6. マテリアルのシェーダをIBL Standardにして、適当にテクスチャを設定する
    この時、描画しないもの(セクター判定用のやつとか)はT1のままでよい
    テクスチャは後からdev modeで変えられるので、解像度の低いやつでよい
  7. 地面になる部分なのでAll visible→Set Tagから、
    Lit At Night(夜に光が当たると反射する)、Render(描画する)、HAT Target(路面の判定、切るとグリップが0になる)、Coll Target(当たり判定、切ると貫通する)、Visible in Mirror(ミラーに映るか)、ShadowsのEditとReceiverにチェックを入れる
  8. Race week visibilityをAll week、Visible Detail GroupをNo group、Day night visibilityをday and nightに変更して OK を押す
  9. xfinish、xsector1、xsector2のオブジェクト設定から
    Renderをfalse、Collision TargetをTrue、Object Responseをtimingにする
  10. xpitin、xpitoutのオブジェクト設定から
    Renderをfalse、Collision TargetをTrue、Object Responseをpitにする
  11. Save rfactor2 Objectsを押して、"作ったコース名/Assets/GMT"にエクスポート
  12. Update SCNを押して"作ったコース名/作ったコース名/作ったコース名.scn"を選ぶ
    (出てくるチェックボックスは触らないこと)
  13. Export textures押して、"作ったコース名/Assets/Maps"を選ぶ
    3dsimedでの作業はいったん終わり

ImportとAxis layoutの場所

初期設定だと.3doとかになってるので、すべてのファイルか.fbxに変更する

どっちでもいいと思う 自分はとりあえず上にしている
blenderで日本語を使っているとここから文字化けして大変なので注意
blender上でのメッシュの名前か、そのメッシュが含まれているオブジェクトの名前になる
けど、同じにしていれば関係ない

マテリアルをまとめる場所
最初に消したい方(今回なら.001の方)、後から残したい方(数字がついてない方)を選ぶ

マテリアルをまとめ終わったらPurge Materialsを行う
使ってないマテリアルは残っていても邪魔なだけなので

set tagsの入り方と変更する点

Pivot set bottom centerの場所

 

右クリックした後のメニューでObject~から出るメニュー

gmt exportの場所

update scnの場所

SceneViewerを使って動作確認

SceneViewerの場所

"rFactor 2\ModDev\Viewerx64Release DX11.exe"
32bit版もあるが、とりあえず64bit版を使ってみてダメなら32bit版の使用を検討する。

 

Sceneviewerの使い方

  1. Scene File Pathでscnファイルがあるフォルダを指定する
  2. Scene fileの欄に見たいコースのscnファイルがあることを確認してOKを押す
  3. http://localhost:5396/materialeditor/index.html#/を開いてマテリアルの設定をしていく

設定がうまくいっていれば、そのままdevmodeでも走れるはずだが、
うまくいかないときは

  • gdbファイル上で指定するtdfファイルを、フォルダ内のものに合わせたか
  • 路面に当たり判定がついているか

などを確認するといいと思う。